初心者はなにから始めるべきか
はじめに
全くの未経験の方がITエンジニアを目指す場合、なにから学習を始めるべきか迷うだろう。今回はそういう方に向けて最初に学ぶとっかかりについて紹介したい。
まずは Web を学ぶ
まずは Web について学ぶことがオススメ。理由は以下である。
- PC さえあれば特別なものを必要とせずに今すぐ始められる。
- ドキュメントやチュートリアルが Web 上に大量に無料で存在する。
- Web に関する仕事はいつでも大量にあり、学んだ知識が無駄にならない。
- グラフィカルなレスポンスを得られるので、作っている感を得られやすい。
Web を学ぶための良質なコンテンツ
MDN のWeb 開発を学ぶからはじめてみるとよい。 MDN は初心者向けの情報に限らず、多くの標準的な Web についての情報やかなり細かい仕様まで良質なリソースが揃っている。
他にも Google が提供しているWeb 開発の詳細もオススメである。 HTML や CSS, JavaScript などの基本的な知識を無料で学ぶことができる。
ここで注意して欲しいのは、最初からすべてを完璧に学ぼうとしないことである。どのテクノロジーひとつをその情報は膨大で、一度にすべてを学ぶことは現実的ではない。まずは基本的な要素のみ学ぶことに集中し、わからない箇所や詳細なトピックは読み飛ばして構わない。
これらのテクノロジーは日々進歩するもので、数ヶ月後には新しい機能が出ていたり過去の機能が非推奨になったりする。これらすべてを理解し常に最新情報でアップデートできているエンジニアはほぼいないので安心して欲しい。重要なのは、普遍的で基本的な知識を理解していることと、その知識が必要になったときにこれらの良質なコンテンツなどを使って調べることができる、ということを知っておくことである。
最初にフレームワークやライブラリから学び始めてもよい?
いきなりフレームワークやライブラリから学びはじめることは、個人的にはあまりオススメできない。なぜなら、基本的な理解がなければ
- フレームワークやライブラリを使うなかでなにか問題に直面したときに解決が難しい
- 別のフレームワークやライブラリを学ぶときにまたゼロから学び直す必要がある
Git について学ぶ
Gitは必須で学んでおく必要がある。
Git はソースコードのバージョン管理ツールである。Git はもはやほぼ全ての開発現場で使われていると思っていた方がいい。 Git は使えてあたりまえであって、使えないのであれば大きなマイナスの評価をされると思っていた方がいい。できればGitHubについても基本的な部分は学んでおきたい。
Git については公式サイトで提供されているEbookを参照するのがオススメである。 GitHub については GitHub 自身がGit の概要という良質なドキュメントを提供しているので、これを参照するのがオススメである。
Git も GitHub もそれ単体で膨大な機能を持つので、いずれもまずは概要を掴むことに注力すること。いずれも常にすべてを理解しているエンジニアはほぼいないので、エッジケースや細かい機能については必要に応じて後で戻って調べることができるようになっていればそれで構わない。